生きづらさを抱える若者への気づきを~「自殺防止!東京キャンペーン」講演会に参加

交通事故による全国の死者は2009年以降年間4,000人台で、昨年は4,113人です。
一方自殺者は2003年の34,427人をピークに2010年以降減少を続けているものの昨年は25,427人で、交通事故死者の実に6倍を上回っています。
西東京市は昨年40人で、これは自殺死亡率(人口10万人当たりの死亡者数)にすると20.25人で全国平均に近い値になっています。
ただ気になるのが、30代の自殺者が多いことです。これは西東京市に限ったことでなく、東京都の若年層の自殺者数の割合の高さは深刻です。今回の講演会も若者の自殺対策についてでした。

10~20代には、「心の痛み」に鎮痛効果があるとされるリストカットなどの自傷行為から、最終的に過量服薬による自殺未遂も多く、生きづらさを抱えた若者への支援に早急に取り組む必要があります。
自殺願望がある若者には、本人だけでなく家族全体への支援が大切であり、保健機関との連携が欠かせません。

私たちに求められるのは、身近なつらい状況にある若者の存在に気づくこと、援助を求めていいんだと教えること、そして信頼できる大人になることです。
自殺の原因が健康問題や多重債務である中年期以降とは全く対策が異なることをぜひ、理解してください。