シチズンシップ教育ってなあに?
選挙権年齢の引き下げとともに、「シチズンシップ教育」という言葉が教育現場で使われるようになってきました。
デジタル大辞林によれば、「市民としての資質・能力を育成させるための教育。他人を尊重すること、個人の権利と責任、人種・文化の多様性の価値など、社会の中で円滑な人間関係を維持するために必要な能力を身につけさせる」とのこと。
少子高齢化が進み2025年には65歳以上の高齢者1人を現役世代(20~64歳)の1.8人で支えなくてはいけないと予測されています。
また、グローバル社会の進展で、経済、環境などの問題を多様な文化的背景を持つ人々と議論・交渉する場面も増えています。国や社会の問題を自分の問題として捉え、自ら考え、自ら判断して行動していく主権者を育てることが必要です。
一方で、これを教科書を基に授業の中で身につけるのは難しいですよね。
将来を担う子ども達の政治意識の醸成は社会全体の課題です。
溢れる情報の中から、自分の頭で考え、自分で判断していくことは案外難しいことです。小さな子どもに対しても、「どう思う」「どうする」って問いかけることも大事なことだと思います。
子どもの頃、父に散々言われた「頭は乗せてるだけではあきまへんで」も、シチズンシップ教育のひとつだったと今頃かみしめています。