がんばれば正社員になれる?「派遣」という働き方

女性の働き方連続講座の報告です。
今回の講師は派遣向上フォーラム代表の渡辺照子さん。同じ派遣先で派遣労働者として働いて16年、シングルマザーとして2人のお子さんを育てあげています。2015年9月に改正された労働者派遣法の問題点と今後の戦い!を当事者の視点でお話しいただきました。女性労働者の60%近くが非正規の現在、今回の改正は多くの女性にも関係あります。
主な問題点は
①派遣先企業にとっては派遣労働者を入れ替えれば、いつまでも当該業務を派遣労働者に担わせることが可能→使い捨ての合法化、人材育成が重視されない
②これまで受け入れ期間の制限がなかった専門26業務も一律3年後には雇止め
③→失職を法令化、3年ごとに加齢するので年々仕事探しが困難に
④雇止めになり失職した派遣労働者には雇用安定措置を設ける→実現可能性が極めて低く、実効性のない雇用安定措置
などです。

当事者が声をあげる必要性について、ドイツのイエーリング(法学者)の言葉

「権利のために闘うことは自身のみならず国家・社会に対する義務であり、ひいては法の生成・発展に貢献するのだ」

目標とするディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を、私も広げたいと思いました。