「ピアふぇすた2016」に参加しました
生活クラブ運動グループ・東京運営委員会が主催する「ピアふぇすた2016」に参加しました。
ピアふぇすたは毎年テーマが変わりますが、
今年は「東京の野菜 みて、きいて、味わおう!」
副題は都市農業で、協同組合型地域社会づくりをすすめよう
私の小鼻がピクピクする、心寄せるテーマでした。
参加者も100名を超えすごい熱気・・・皆さんの関心の高さがうかがえます。
基調講演は、農業ジャーナリストの榊田みどりさんによる
「新たな時代を迎える都市農業」
『安ければ、それでいいのか!?』(コモンズ)や『新「地域」ブランド戦略』(日本経済新聞出版社)などの著書があり、立教大学で教鞭をとられている榊田さんのお話はたいへんわかりやすいものでした。
はじめに昨年4月に成立した都市農業振興基本法の目的や意味の解説がありましたが、私の心に残ったのは、
①「市街化すべき」と位置づけてきた都市農地が都市に必要不可欠な「あるべきもの」に転換 つまり、「やめろ」から「続けてくれ」に変わった
②農地保存の最大のネックだった税制措置見直し
③水と油に近い国交省(都市政策)と農水省(農業政策)が合同で都市農業政策を議論したことは画期的なこと
続いて、つい先日(1月19日)発表された、都市農業振興基本計画素案のポイントとして、
①防災協力農地の普及
②500㎡未満の農地への対応
③直売所や給食を活用した地元での農産物消費促進
など8点ほどご説明いただき、私の小鼻のピクピクは最高潮に達したのでした。
その後、世田谷区の農業施策、練馬の「大泉 風の学校」主宰の白石好孝さんの白石農園と卒業生が経営するレストランLa毛利、町田市のNPO法人「たがやす」の援農、国立市の新しくオープンしたエディブルガーデン(食べられる庭)の楽しさを提供する「Homegrown」の事例紹介がありました。
最後にNPO法人「たがやす」さんの手作り野菜料理の大試食会もあり、参加者の皆さんも大盛り上がりでした。
今後私も都市農業の魅力や都市農業だからできることを、一人でも多くの人に伝え、都市農地はあって当たり前となるよう努力したいと思います。
しかし、やはり大きな壁は税制でしょうか。
2月に「都市農業振興基本計画素案」のパブリックコメントが予定されているようです。ご意見ある方はぜひ、お出しください。