絆が人を生かす
第一回定例会の前半戦の山、代表質問と平成27年度一般会計補正予算の質疑が終わりました。
山と言っても、これから新年度予算委員会を迎える訳ですから、ここからが本番でしょうか。
500ページを超える予算書を点検しています。
さて、私はテレビをそんなに見る訳ではありませんが、好きな番組があります。
最近はあまり見る機会がなくなってしまったのですが、2006年の放送開始からおととしくらいまでは
毎週欠かさず見てきたと思います。
各方面からその名の通り、プロフェッショナルが登場し、
最後に「あなたにとってプロフェッショナルとは?」との問いに一言で答えてくれます。
毎回、世の中にはこんな凄い人がいるんだなと感動するのですが、
中でも、私の胸を熱くして、名前を忘れさせることなく、折に触れ思い出させていた人は 牧師の奥田知志さんです。北九州市で20年以上ホームレス支援をなさっていました。
調べてみると2009年3月10日に放送されていたので、ほぼ7年私の意中の人(?)でした。
その奥田さんにお会いできるという嬉しい機会がありました。
2月27日に 一般社団法人生活サポート基金設立10周年・記念フォーラムに出席しました。
生活サポート基金の相談員をなさっている原正子さんには、以前生活者ネットが開催した生活困窮者自立支援制度を学ぶコミュニティサロンの講師をしていただきました。その時の報告はこちら
話を戻しまして、この設立10周年記念フォーラムの記念講演が、奥田知志さんの、
「助けて」と言える社会へ~生活困窮者に対する伴走型支援
現在はNPO法人抱樸(ほうぼく)の理事長をされていて、変わらず困窮者の支援を続けていらっしゃいます。
奥田さんは今日の生活困窮者の抱える二つの困窮は
経済的困窮(ハウスレス)
社会的困窮(ホームレス)
そして、これまでは困窮者の横には「誰か」がいた。誰かとは地縁、血縁、社縁などで、それらが社会資源につないでくれていた。しかし現在のように地縁・血縁・社縁が脆弱化した結果
コーディネート型縁・・・伴走型支援が必要
と説明されました。また家庭がもつ機能(自尊感情や自己有用感を高める)、生活困窮者自立支援法のユニークさと課題など、時々笑いを挟みながらお話しいただきあっという間の2時間でした。
私にとって、とても役立つお話でしたので、何としてでも西東京の生活困窮者自立支援に結び付けたいと思います。
奥田さんの関西弁ええわ~と思っていたら、なんと滋賀県大津市ご出身。同郷でした。
奥田さんの講演の冒頭で、今の政治状況についての話になり、安保法はね~とお怒りモードになられましたが、
すぐさま、「安保は息子に任せています(笑)」と。そう、奥田さんの息子さんはあの有名な
「自由と民主主義のための学生緊急行動」 SEALDs(シールズ)の奥田愛基さんなのです。
昨年それを知った時に、深く感じ入ったのでした。
冒頭のプロフェッショナルの番組のテーマになっていた
絆が人を生かすから、を奥田さんに書いていただきました。ミーハーな私。