経済の視点からの地域づくり FEC自給圏って何?

FEC自給圏という言葉をご存知ですか?

貧困と格差を生み出し、また地域社会の衰退を招いた市場原理至上主義(新自由主義)から「人と人とが共生する経済」への転換を説く経済学者の内橋克人さんが提唱する地域づくりの基本となる考え方です。
FECは、Fはood(食料)Eはnergy(エネルギー)Cはare(医療・介護・福祉)の頭文字です。この3つを、できるだけ地域の中で自給し、基幹産業にまで発展させることが、コミュニティの生存条件を強くし、雇用を生み出し、地域が自立することにつながると内橋さんはおっしゃっています。お金を地域社会の中で循環させること、そのためにもWork(仕事)も新たに地域に生み出すことも必要です。
東日本大震災後に、この考えに共感する人が多いと聞きますが、私もその一人です。

福島第一原発の事故で、一度事故が起こると取り返しがつかない被害があることを思い知り、エネルギーの地産地消、再生可能エネルギー100%社会を目指したいと思ったこと。また代理人となり、西東京市がどんなまちになれば良いか考えていく中で、「地域の力」が大切だと考えた時に本で知ったのが「FEC自給圏」だったのです。生活クラブ運動グループが、地道に取り組んできたことだな~と思いますが、道のりは遠いです。

まずは、一人でも多くの人に「FEC自給圏」の考え方を知ってもらいたいです。